




山梨県南アルプス市白根地域は、日本第二位の高峰北岳を有する南アルプス連峰からの地層が氾濫堆積し形成された扇状地上にある古くからの果樹園産地です。春はピンクの桃のじゅうたんに始まり、初夏にはさくらんぼ狩りの観光地として知られ、スモモの生産量も日本一。桃・ブドウ・柿・キウイなど一年を通じ色々な果物が生産されています。とはいえ現在、永年作物である果樹は、技術の習得に時間がかかり、高齢化により遊休農地の増加や、贈答果実の消費低迷による収入減など、果樹産地の継承が難しい状況におかれつつあります。
このような中、地域の若手農業者が集まり、地域の農業資源を活用したグリーンツーリズム活動を行うNPO法人が設立されました。袋掛け、剪定、交配などの農作業体験に加え、乗用草刈り機体験や、焚き火・釜作りから始めるピザ作りなどの食育体験。余剰果実を有効活用した自家収穫果実によるマイジャム作りプログラムなど、季節を通じ楽しめる果樹園ならではのイベントを企画しています。
さらに、地域の農産物加工施設を活用して、季節のジャムに加工し、販売も手がけるだけでなく、地元の農業者の余剰農産物の加工受託も行なっています。また、未活用資源を利用した新しい特産品の開発も行いながら、地元の商工会をはじめとする地場商工業者と連携したまちづくり活動にも取り組み、「南アルプス山麓桃源郷フルーツプロジェクト」として「農商工連携88選」にも選ばれています。
南アルプス市は、山梨県の西部にあって県都甲府市から西へ15km、東京から120km圏に位置しています。平成14年4月に4町2ヶ村が合併し日本初のカタカナ名の市として誕生、南アルプス登山の拠点として数多くの登山客が訪れます。また明治時代から続く果樹産地として栄え、鎌倉時代に勢力を延ばした甲斐源氏の中心として、小笠原流礼法の祖として知られる小笠原氏発祥の地として、また武田信玄の生母の出身であることや、信玄堤遺跡群など武田氏に関する史跡も多く残されており、山と果物と歴史を体験できるまちです。